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みんなの思い出を語り合うコーナーです。 感想や投稿はcontactから

2020
08/02

『山田太郎ものがたり』上海取材のはなし

1996年の上海。左のロケットのような建物が東方テレビタワー。
今は超高層ビルが並ぶ未来都市みたいになってるけれど、この時はどこも工事中でした

『山田太郎ものがたり』の14話、15話で太郎が上海へ修学旅行に行く話は、海外取材をして描かれたもので、私としては初めての取材旅行でした。1996年ですので、もう24年も前です。

デビュー作から担当だったとは言え、まだ数年の付き合いでしたので、それなりに漫画家と担当という緊張感はあり、二人での取材旅行で担当としての役割を果たさなければならないと、頑張っておりました。それで、現地ガイドもつけて観光名所を取材していた2日目です。

蘇州の水路をボートで観光するというちょっと優雅な取材を楽しんでいた時、ふと見ると、森永さんのズボンのファスナーが開いてるではありませんか! ガイドは男性で中国人ですが、日本語はわかります。なので、いつ言い出していいかわからず、もう景色どころではなく、ガイドにきづかれないよう、森永さんの前に立ちはだかったりして船旅をやりすごし、船を降りたあと、ガイドが離れた時に、そっとそのことを伝えると「なんだ、それでそわそわしてたのか、早く言ってよ」と、恥ずかしがるでもなく笑い飛ばされ「あたしは、よしこがトイレをがまんしてるのかと思ったよ」と言われました…。

私の気遣いを返せ!と思った、このファスナー事件以来、私の中で作家と担当の隔たりがだいぶなくなり、仕事相手であり、友人でもある関係が始まったような気がします。

その後、この上海取材は数々のハプニングと、腹がよじれるほど笑うような体験をすることになるのですが、それについては山田~のエピソードとして入っていたり、⑤巻のあとがきに入っていたりするので、みてみてください。

ポリーナよしこ

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