作品紹介

発売年

山田太郎ものがたり 第5巻

表紙

<あらすじ>

山田太郎。私立一ノ宮高校2年(特待生)。成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能。そんな彼の唯一の欠点は、貧乏であること。御村がくれた福引きのおかげで上海・蘇州を修学旅行中の太郎は、制服を売って軍資金を確保したりと相変わらずの倹約生活。そんな彼を巡って、隆子と甲田さんとのバトルが勃発していて…!?

<みどころ>

上海の修学旅行の話もひと段落して、連載も1回おやすみをとり、次は何にしようということで、杉浦を使った卒業シーズンのネタをやろうということに。

杉浦は妄想と現実とをひとりで行ったり来たりして、勝手に展開してくれるので見開きに1回の頻度でギャグゴマがあるくらい、テンポもノリもめちゃめちゃいい話になっています。鳥居先生や『あひるの王子さま』の麗一、『僕と彼女の×××』のあきらなど、森永さんは、ひとりでぐるぐるするキャラクターをおもちゃにしてひどい目に合わせるのを楽しむという癖はあったような…。ストロベリーちゃんなんてストレス発散するために生まれたキャラな気がします。結構ひどい奴なんです、森永あい(笑)

このころ何度かASUKAの表紙にもなり、作品的にも評価が高まった時期でもあったと思います。

みどころに選んだシーンは、御村がわざと太郎とひっつく姿を杉浦が目撃して、ショックすぎてキャラが崩壊しているシーン。卵に手足がついたキャラは森永さんが当時自画像にしていたのですが、それとそっくりな形のおもちゃで、スイッチを入れるとひたすら笑いつづけるというものがあって、それがこの絵のモデルです。かなりお気に入りで、壊れて笑わなくなってもずっと仕事場に飾ってありました。


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