作品紹介

発売年

えみりにおまかせ

表紙

<あらすじ>

ひばりヶ丘小学校3年生の宮坂えみりは、やさしくてキレイで白衣の似合う保険医の川田先生に恋しています。でも、歳の差は14歳。ライバルの吉村先生にもコドモ扱いされちゃって、早く大人になりたいよ~って思っていたら、化学部所属のお兄ちゃんに大人になる薬をのまされて……?

<みどころ>

『山田太郎ものがたり』を連載してた頃に、(大)コメディー(まるだいコメディー)という月刊ASUKAの増刊誌に掲載された作品。奥付によると1997年~99年にかけて、3本描いていて、同時収録にCIELに掲載した『王様とひつじ』が入っています。

あとがきで本人がロリとホモと描いていますが、たしかにその通りで、そもそも掲載誌がそういう趣旨の雑誌ではありました。(大)コメディーは、ASUKAより低年齢向けの雑誌を模索していて、CIELは当時ライトBL路線でウケた雑誌でした。なので、森永さんが雑誌の意向を汲んできちんと作品作りをしてくれた結果とも言えます(笑)

元ネタは子供がキャンディーで大人になる手塚先生のあの作品というのは否定しようもなく、急にぐらまーな大人になったえみりの色っぽさと、コドモのかわいさの落差に男子ファンも多い作品です。

みどころにあげたページはガラス窓に脂性のあとが残っていて、犯人を追うシーン。
森永さん自身も脂性で、高級なレストランでピカピカに磨かれたシャンパングラスも、持っただけで曇らすとネタにしていたくらい(笑) そのぶん歳をとってもずっとシワもできずツヤツヤでした!

このパンツ泥棒の犯人が、川田先生がきれい過ぎて出来心で男のパンツ盗んだと白状すると、えみりも「わかる~」と納得してしまいます。最終的に悪人が誰もいなくて、なんか愛せちゃうヘンタイキャラが多いのも森永あい作品の特徴ですね。

byポリーナよしこ


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